削ぎ取られた風景
Project by: ©Studio Curanzio
Collaborators: Photos by ©清水向山
Date: 2014
Project location: 大阪府
非日常とは日頃の生活とは、ちょっと違う時間のことである。人は時として、その非日常的生活を求める。それは日常生活の息苦しさから逃れたいという欲求に駆られるからであり、誰しもが心の中で現実逃避を企てている。しかし、非日常もある程度経験してしまうと、日常の中に組み込まれてしまう。常に新しい非日常であることは常に異なる場所、時間への逃避行ではないかと思う。
では、どうすれば変化することの無い空間を常に非日常空間として存在させられるのであろうか?変化できない空間を自由に操ることが出来るともすれば、それはヒトが操作する人工的なモノではなく、自然そのものがつくり出す予測できない事象であろう。
余計なものを削ぎ取った人工物の少ないシンプルな空間であればこそ、光、陰影、水、温度、湿度、動植物の変化など常に予想外の出来事を目にすることができるかも知れない。