江坂プライマリーワン
Project by: ©Studio Curanzio
Collaborators: Photos by ©清水向山
Date: 2017
Project location: 大阪府
『パースぺクティブ』
彼の芸術論に『対極主義』というものがある。
簡単に言えば『抽象画と具象画のどちらかを選択するのでもなく、両者を折衷させるのでもなく、矛盾のまま対置させ、不協和音を発生させることにより、精神の高揚を生み出す』というものである。
『対極主義』を建築的言語に置き換えてみると『二元対比』やゲシュタルト(全体性・形態)である『地と図の関係』に置き換えることができるのではないだろうか。
二元対比は日本古来の美意識の一つで、異なる二つの状態、形態を比較することで、互いの良さを際立たせることである。(例えば、ハレとケ、光と影、異なる素材や色の対比等)一方、ゲシュタルト(ゲシュタルト質)はルビンの杯(杯に見えるか、向き合う人に見えるか)や女性像の見え方(老婆か若い女性か)が主題の時とそうでない時に変化する。
つまり『主題の逆転』が生まれることを言う。