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Project by: ©Studio Curanzio
Collaborators: Photos by ©清水向山
Date: 2011
Project location: 大阪府
築40年を過ぎたRC造住宅のフルスケルトンリノベーション計画。計画地は大阪万博の頃に開発された大阪府下の住宅地で成熟した街並みだが、 世代交代が進む一方、ゆったりとした規模の敷地が相続等により分割され、そこに類似した今風の住宅が立ち並ぶという地区でもある。
今回の計画では今までの家族の歴史(親世帯)とこれから同居する新しい家族(子世帯)との関係をモノトーンの色調で内部空間と外部空間とを緩やかにつなぎながらも日常(2階部分)を非日常(1階部分)といった二元対比を強調してリノベーションの可能性を追求しています。しかし、今までの生活の痕跡をすべて消し去るのではなく、外観や部屋の配置等に『なごり』を残しながら、古いものと新しいものを素材や質感、色彩等を使って融合させ、まったく新しい建物に生まれ変わらせたが、古い建物の面影がどこかに残るよう配慮している。
今まであった街並みの雰囲気や景観を残しながら、家族の歴史を途切れさせたくないという施主の気持ちをカタチにできたのではないかと考えています。