たみず皮フ科
Project by: ©Studio Curanzio
Collaborators: Photos by ©Studio Curanzio
Date: 2021
Project location: 大阪府
ヒトが色を認識するには目視以外に「肌」でも認識すると言われています。目隠しをした状態で色によって影響を受ける筋肉の緊張・弛緩を数値としてあらわしたものが「ライトトーナス値」といわれるもので、色の種類により数値が異なります。目隠しした人に様々な波長の光を照射し、脳波や発汗量などを客観的に計測した数値で脳に伝達される色の情報が、脳内で分泌されるホルモンの種類に影響を与えるからだそうです。
今回のプロジェクトでは少し広めの待合室のレイアウトに色彩や素材感等の工夫を加えて、患者様に安心感を与えながらも洗練された空間をデザインすることで、リラックスし落ち着いた気分になって頂くことを計画の柱と考えています。また、自然光に近い光(照明)をアクセントに使用し、ライトブラン系の国内産木材(アレルギー症状の要素の有無は確認必要)や利用されていない壁面の新たな構成(風除室の壁周り)や植物の緑、受付カウンターに陰影のある表情を作ることで洗練された存在感を演出し、穏やかな日常でありながらも、ソフィスケートされた雰囲気を作り出したいと考えています。